タテ書き用文字変換と縦組の文字表示について

タテ書き用文字変換機能を利用すると、BCCKSでの縦組に適したテキストに一括変換できます。

エディタ内の一括編集機能や、テキストからのカンタン作成をご利用時に「タテ書き用文字変換」にチェックする事でご利用いただけます。
テキストからのカンタン作成時のタテ書き変換では、以下のデフォルト設定が適用されます。

  • 英字:1文字を全角に
  • 数字:1桁と3桁を全角 2桁を半角で縦中横指定に
  • 全角文字をかこむ丸カッコを全角に統一
  • 【“”など】引用符を【〝〟】縦書き引用符に変換
  • 【?!など】感嘆符の行末記号のあとに全角スペースを挿入
  • 絵文字を【(絵)】に置換

また、縦組のルールは本や出版社によって様々なのですが、BCCKSが発行している『本づくりの参考書』内「第三章 縦組での文字のあつかい」で、BCCKSでの表示や、基本的な考え方を分かりやすく説明しています。ぜひご一読ください。

タテ書き用文字変換の機能

タテ書き用文字変換では以下の機能がご利用いただけます。

英字

  • 1文字を全角に
  • 2文字以下を全角に
  • 3文字以下を全角に
  • 4文字以下を全角に
  • すべての英字を全角に

全角の英字にすることで、縦組時に文字を1字ずつ正立させる事ができます。
ただし、データ本でのURLの自動リンクは半角文字列のみなので注意が必要です。

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PCリーダーでの表示例
縦組の英字、半角と全角の違い

数字

  • 1桁と3桁を全角 2桁を半角で縦中横指定に
  • 1桁と3〜4桁を全角 2桁を半角で縦中横指定に
  • 1桁と3〜5桁を全角 2桁を半角で縦中横指定に
  • 1桁と3〜6桁を全角 2桁を半角で縦中横指定に
  • 2桁以外を全角 2桁を半角で縦中横指定に
  • すべてを全角に
  • すべてを漢数字に

全角の数字にすることで、縦組時に文字を1字ずつ正立させる事ができます。
漢数字への変換は文章の体裁を考慮してご利用ください。
また、半角数字に縦中横タグ付けする事で、二桁での正立も可能になります。

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PCリーダーでの表示例
縦組の数字、半角二桁に縦中横指定
縦組の数字、半角と全角と漢数字の違い

括弧/約物

  • 全角文字をかこむ丸カッコを全角に統一
  • 【“”など】引用符を【〝〟】縦書き引用符に変換
  • 【?!など】感嘆符の行末記号のあとに全角スペースを挿入

日本語の縦組表示と相性の良い、全角丸括弧縦書き用引用符に変換する事で、縦組としての最低限の体裁が整えられます。欧文など、半角丸括弧や通常のダブルクォートをご利用いただいた方が良い場合もあります。
また、縦組では【?!】等の疑問符や感嘆符の後に文章が続く場合、スペースを入れる事が一般的です。ただし、行末や括弧が続く場合はスペースは入れません。

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PCリーダーでの表示例
縦組、感嘆符の次にスペース
縦組、括弧や引用符の違い

その他

  • 改行を削除 ※連続改行、行頭が字下げの場合は残します。
  • 【・】の3/2連続を三点リーダーまたは二点リーダーに
  • 絵文字を【(絵)】に置換

【・(中黒)】の連続は、1文字で表現できる【‥(二点リーダー)】や【…(三点リーダー)】に置き換えた方が良い場合が多いです。
また、BCCKSは基本的には絵文字に対応していません。一部の記号がデバイスによって絵文字に変換されて表示されることはあります。

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PCリーダーでの表示例
縦組、中黒と二点/三点リーダーの違い

ご利用のWebブラウザや時期によっては、文字の表示が上記と異なる場合があります。リーダーの推奨環境もご確認ください。

EPUB版でもおおよそ同じ文字表示になる事を確認していますが、リーダーによって差異が出ることがあります。